Google Pixel は Qi 対応のワイヤレス充電に対応しています。Qi2ではないものの、最大7Wの充電ができると言われています。ただ、実際には、充電器との互換性の問題、ケースを付けると充電速度が低下する、MagSafe 用のリングが付いているとそれが干渉して発熱などの問題を引き起こしたりと一筋縄では行きません。
これまでいろんなワイヤレス充電器を試してきたのですが今回4機種を最近購入した Pixel 9a を使って比較してみました。
#1 belkin WIA008bt Qi2
一番ブランドとしては名のしれた belkin で Qi2 にも対応、MagSafeにも対応した本命。
#2 NANAMI Qi認証 15W出力充電器
レビューの多さを見るに Amazonではたくさん売れているブランド。比較的安い。
#3 FAST CHARGE Amazon で激安
Amazonで最安値と思われる。
#4 無名 MagSafe 対応(おそらく)Aliexpress で手に入れたもの
MagSafeに対応したUSB-C接続の充電器。
Pixel 9a 本体はバッテリー50%前後。充電器は PD3.0 60W以上対応で USB Type-C ケーブルで接続します。
今回スマホケースを付けない場合と、つけた場合で測定しました。ケースは、MagSafeに対応するPeakDesignのUniversal Mountを付けやや厚みのある状態となっています。
USB Type-C の受電速度を見るガジェットと、スマホ本体では Ampere という充電速度を見るアプリで計測しました。
一番高いWatt数で充電できています。ケース有り無しで差があまりありません。また USB が 9V で給電できている点も発熱や電力ロス問題に対して有利です。
NANAMIと同様 9V 給電です。MagSafeに対応しながらこのレベルは実用範囲内です。
他と違うのは 5V 給電となっています。安かろう悪かろうの典型ですが、一般ユーザーはこういった点には気づかないでしょう。充電速度はケースの有り無しにあまり影響を受けないところはいいです。
ケースを付けた状態だと充電と停止の無限ループに入り事実上使えません。ケースなしでも充電速度は最低。一番高価な製品が一番悪い成績となりました。
最新のQi2対応充電器であれば、良い結果が出るものと期待すると裏切られます。こうしてみるとワイヤレス充電というのは、様々な利用環境、条件に左右されて一定のパフォーマンスが得られない事がわかります。こういった不安定さで、充電器を購入する消費者は振り回されます。
UGREENのスタンドタイプのMagSafe対応充電器が気になっています。ただ、これも実際に使ってみないと本当に使えるのか使えないのか賭けになるところが購入を躊躇する理由です。